トークルーム

2025/12/13 13:00

J.S.Bach
「MATTHÄUS-PASSION」BWV244

バッハが作曲したイエス・キリストの受難を描いた壮大な音楽作品。
新約聖書の「マタイによる福音書」に基づいており、
聖句、アリア、コラール、そして劇的な合唱で構成。
カトリック教会で歌われることが少なく、
ルター派教会の礼拝で歌われる
「オラトリオ風受難曲」の代表例。
聖金曜日に演奏される。

イエスの逮捕から処刑までを描き、
人間の「罪」や「業」の深さに焦点を当て、
普遍的な美しさで人の心を打つ。

また、新約聖書の「マタイによる福音書」
26章・27章に基づき
全2部で構成され
二重合唱
二重オーケストラ
という大規模な編成が特徴。
福音書(語り)
アリア(独唱)
コラール(合唱)
レチタティーヴォ(語り伴奏付)
これらの要素が福音書の物語と並行して展開。
イエスの受難劇を立体的に描く
オラトリオ形式の傑作。



【全体の構成】
・全2部構成
 全体で約3時間にも及ぶ長大な作品。
 第1部と第2部に分かれている。
・物語の進行
 福音書の記述
 (イエスの捕縛から処刑、埋葬まで)
 に沿って物語が進む。

【音楽的・劇的要素】
・福音書(Evangelist)
 福音書記者(テノール)が
 物語の語り手となり、
 物語を進行。
・イエス(Jesus)
 イエス役のバスが歌う。
・ソリスト
 ピラト、ペテロなど、
 登場人物の役を
 ソリスト
 (ソプラノ、アルト、テノール、バス)
 が担当。
・アリア(Aria)
 登場人物の心情や情景描写を歌う。
・コラール(Choral)
 一般会衆の信仰や心情を代弁する、
 賛美歌形式の合唱。
 福音書とは異なる自由詩も用いられ、
 物語に深みを与える。
・レチタティーヴォ(Recitativo)
 福音書の朗読にオーケストラが伴奏。

【特徴的な編成(二重構造)】
・二重合唱(Doppelchor)
 2つの混声四部合唱団が使われる。
・二重オーケストラ(Doppelorchester)
 2つのオーケストラ
 (弦楽器、フルート、オーボエ系など)
 が使用され、左右に配置されることもある。
・通奏低音
 オルガン、チェンバロ、チェロなどが使われる。
・二重構造の役割
 この二重編成により、
 合唱同士の対話や、
 オーケストラによる
 空間的な効果が生まれ、
 劇的な表現を豊かにしている。




これらの要素が複合的に組み合わさり、
キリストの受難を壮大かつ内省的に描き出す、
バッハの代表作となっている。

 

 

ブラックペッパー
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1件のコメント (新着順)
akatonbo
2025/12/13 13:48

バッハ好きです。


おさかな公爵
2025/12/14 07:03

akatonbo様

勿体なき
御言ノ葉
恐悦至極に
存じまする。

akatonbo
2025/12/14 10:25

ありがとうございます。