「苦味野菜の考察」
苦味を持つ野菜は、
医学・薬学・栄養学からみると、
主に植物性アルカノイド、
ポリフェノール、
テルペノイド類などのファイトケミカル
(機能性成分)を含み、健康に優れた効果が
期待されています。
特に春の山菜類に多く、
冬に溜まった不要物を
デトックスする効果が期待されています。
以下に
具体的な野菜名称と、その健康効果、成分
をまとめました。
1. 苦味野菜の代表例と主成分
・ゴーヤ:
モモルデシン(苦味成分)が特徴。
胆汁の分泌を促進し、胃腸の働きを
活発にする。
・ふきのとう・フキ:
フキノリド、ポリフェノール類。
肝臓の解毒機能を助ける。
・春菊:
独特の苦味はα-ピネンやペリルアルデヒド
など。胃腸を整える。
・ケール:
スルフォラファン(強力な抗酸化成分)
が豊富。
・たらの芽・うど・ぜんまい(山菜類):
クロロゲン酸などのポリフェノール。
抗酸化・解毒作用が高い。
・ピーマン・パプリカ:
クエルシトリン。ポリフェノール
の一種で、血液循環を助ける。
・クレソン・セリ:
テルペノイド類。香りと苦味が食欲を
増進し、殺菌作用がある。
・芽キャベツ:
スルフォラファン。ガン細胞抑制などの
効果が研究されています。
2. 医学的・薬学的効能
・デトックス作用(肝機能の解毒):
冬に溜まった老廃物を排泄し、
肝臓の機能を助ける。
特に春の山菜類に顕著。
・消化器系の改善:
苦味成分が口や胃腸の受容体を刺激し、
唾液、胃酸、胆汁、膵酵素(すいこうそ)
の分泌を活性化する。
これらにより消化が促進される。
・免疫力・抗酸化作用:
野菜に含まれるポリフェノールや
スルフォラファンが活性酸素を除去し、
慢性炎症を抑える。
・血糖値・血圧の管理:
苦味成分(アルカロイドなど)がインスリン
抵抗性の改善や、血圧上昇の抑制に働く。
3. 栄養学的特徴
・代謝促進:
肝臓の働きを高めることで、
体内の脂肪燃焼やエネルギー代謝
をスムーズにする。
・デトックスと腸活:
食物繊維も豊富に含まれるため、
便秘改善と有害物質の排出(便の排泄)
を同時に行える。
4. 摂取のコツと注意点
・加熱による成分変化:
加熱により苦味は和らぐが、
一部の抗酸化成分
が損なわれることがある。
・アク抜き:
エグ味が強い場合は、水にさらしたり、
下ゆでしたりして調整する。
ただし、
やりすぎると栄養も逃げてしまう。
・皮膚の炎症時:
皮膚に湿疹が出やすい、
炎症があるタイプは、
春の苦味野菜の摂りすぎを控えた方が
良いとされる。
苦味野菜は
「良い野菜は口に苦し」と言われる通り、
現代人にとって不足しがちな
ファイトケミカルを摂取できる
非常に優秀な食材です。