エスビー食品の広報担当者が語る、知ればもっとカレーがおいしくなる赤缶秘話。

2023年で創業100周年を迎えたエスビー食品。数ある商品の中でも、赤いパッケージが印象的な「赤缶カレー粉」をご存じの方は多いのではないでしょうか。今回は、「赤缶カレー粉」の歴史や商品に込められた想いについてご紹介します。エスビー食品広報担当者の浜元さんに話を聞き、さまざまな角度から「赤缶カレー粉」について紐解いていきましょう。
<プロフィール>

広報・IR室 マネージャー
浜元美和さん
2007年入社。業務用の営業や企画担当を経て、2020年より広報・IR室に所属。広報・IR室では主に社内外におけるPR業務のマネジメントに携わっている。社内資格であるスパイス&ハーブマスターとしてメディア取材に対応することもある。
■カレー味と言えば「赤缶」。長年愛され続けてきたスター商品
まずは、「赤缶カレー粉」の基本について見ていきましょう。通称「赤缶」ことエスビー食品の缶入りカレー粉は、30数種類のスパイスを独自にブレンドし、さらに焙煎・熟成などの工程を経て生まれています。国内家庭用カレー粉市場では約70%以上(※)のシェアを占めるほど、多くの方々から長年愛され続けているロングセラー商品です。
※インテージSRI+ 直近1年(~2023年9月) カレー粉市場 マーケットシェアより
浜元さん「赤缶カレー粉は、家庭用だけでなく、業務用としてレストランや給食、加工食品などの業態でも使用されています。ご自宅で赤缶を使ったことがないという方でも、赤缶の風味には馴染みがあるかもしれませんね」

「赤缶カレー粉の魅力の一つは、自由度が高いことです!」と浜元さんは話します。
浜元さん「カレーを作るのに赤缶カレー粉を使うと、カレールウを使うより自分好みに味を調整しやすいので、こだわりを詰めこんだオリジナルのカレーを作りたいというお客さまに人気です。スパイスから作るカレーを作ってみたいけど難しそう、と思っている方はまずは赤缶を手に取ってみてほしいですね。赤缶はカレーライスの他にも、炒め物やポテトサラダなどのお惣菜にパラパラとかけてカレー風味にアレンジして楽しむという使い方もおすすめですよ。ご自分の好みで香りや辛みの強弱が調節できるのが、実験のようで調理が一層楽しくなると思います」
赤缶は一度使ってみたらその香りのとりこになり、リピート使いをする方が多いのも特徴。まだ使ったことがないという方も、この記事をきっかけに「赤缶デビュー」してみてみませんか?
■現在まで受け継がれる、創業者の山崎峯次郎が赤缶カレー粉にかけた情熱
1950年に誕生してから70年以上親しまれている「赤缶カレー粉」。ここからは少しディープな、赤缶の歴史について振り返ってみましょう。
浜元さん「エスビー食品の創業者・山崎峯次郎は、17歳のころ初めて洋食屋で食べたカレーライスのおいしさに衝撃を受けました。そこから一つひとつの原料をつきとめ、作り方を試行錯誤し研究を重ね、今から100年前の1923年に日本で初めての国産カレー粉の製造に成功しました。最初のカレー粉商品は洋食屋へ販売するための業務用1ポント缶であったそうです。
当時、日本製のカレー粉として販売されていたものは、外国製のカレー粉に唐辛子やミカンの皮を加えたものだったと言われています。日本国内でスパイスを調合して製造したカレー粉は、山崎峯次郎が作ったものが初めてでした」

海外から物を取り寄せるのにもひと苦労だった時代に、自分の手でゼロからカレー粉を構成する原料をつきとめ、調合するのは途方もないことだったはず。もちろんインターネットもないので、今のように簡単に情報を集めることもできません。
浜元さん「当時販売されていた外国製のカレー粉も、その原料が明記されているわけではありませんから、それをつきとめるのは並大抵の努力ではなかったはずです。それに加え、山崎峯次郎はスパイスの製粉機や焙煎機なども自らの手で開発しました。日本人の味覚に合うカレー粉を作ることに対する信念を感じますよね。業務用カレー粉から販売をスタートした後、1930年には日本初の家庭用カレー粉である『ヒドリ印カレー粉』を発売し、1933年には赤缶の前身にあたる『白缶』のカレー粉も生まれました。
そして1950年に『赤缶カレー粉』が誕生します。1923年当初のカレー粉からここまでに、理想の味を追い求め、改良を重ねてきた集大成でした。そんな赤缶は、発売から現在に至るまでの70年以上、ほとんど変わらぬパッケージと品質でお客さまのものに届けられています。その歴史があるからこそ、『日本のカレー味のスタンダード』『日本のカレー文化を語る上で外せない商品』というお客さまからの嬉しい声も多くいただけているのだと思います」

■赤缶カレー粉の調合は門外不出。レシピを知るのは限られた者のみ
エスビー食品の創業者・山崎峯次郎氏が理想の味を追求し続けた末に完成した「赤缶カレー粉」。その中身が気になるところですが、30数種類のスパイス&ハーブを絶妙なバランスで調合しているその詳細は重要な企業秘密。

浜元さん「残念ながら、皆さんが気になる赤缶カレー粉の調合については、トップシークレットです。実は私自身も、30数種類のスパイス&ハーブがどう調合され、どのように焙煎・熟成の工程を経ているかわからないのです。赤缶カレー粉の詳細レシピは、エスビー食品社員の中でも知っている人はほんのひと握り。製造工場のセキュリティーもとても厳重で、一般の社員は入ることさえできません。
作り方の秘密を解き明かすことはできないものの、創業者の山崎峯次郎が追い求めていたのは、日本人の味覚に合うような風味でした。日本人の味覚は繊細で、どれか一つのスパイスが飛び抜けていたり、それぞれのスパイスがバラバラに主張していたりせず、30数種類のスパイスが渾然(こんぜん)一体となった奥深い味わいだと考えられたのです。その奥深い味わいが、赤缶が長く愛されてきた理由なのだと思います」
■赤缶カレー粉やスパイスは、目でも楽しめるのが魅力
浜元さんに「赤缶カレー粉の個人的に好きなところ」を聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
浜元さん「味はもちろんですが、私はその見た目も好きです。まず、赤いパッケージのインパクトが抜群。『重厚感のある独特な赤色』と惚れ惚れします。レトロながらもどこか新しさを感じるパッケージは純粋に美しいですよね。ご家庭の台所に馴染むと思いますし、棚に置いてあるだけでちょっと気分が上がるアイテムだと思います」

さらに浜元さんは、自宅でスパイスやハーブを試験管に入れてインテリアとして飾っているそうです。
浜元さん「世界には何千ものスパイスがあると言われています。それだけでカレーを想起させるクミン、辛さだけでなく苦い香りを持つ唐辛子、甘い香りのシナモンなど、味や香りはそれぞれ異なりますよね。さらに、その形もスパイスとして使われている植物の部位が種だったり根だったりとさまざま。それをじっくりと眺めていると、それらの植物としての魅力や、一つひとつに世界中での歴史的なエピソードに、スパイスやハーブが神秘的に見えてくるのです」

■赤缶カレー粉の魅力を堪能できる王道レシピ「チキンカレー」
エスビー食品の公式レシピサイトには、赤缶カレー粉を使ったレシピがたくさん紹介されています。その中でも赤缶の魅力をもっとも堪能できるのは、やはりシンプルなチキンカレーです。

詳しい作り方はこちら。
赤缶カレー粉だけで作る スパイスカレーレシピ
https://www.sbfoods.co.jp/brand/special/akakan_spicecurry/
鶏肉とたまねぎを使ったシンプルなカレーなら、赤缶カレー粉のおいしさを存分に楽しめます。赤缶カレー粉を使えばスパイスから作るカレー初心者の方も挑戦しやすいはずですよ。
今回は、赤缶カレー粉の基本情報から歴史、その魅力について深掘りしてご紹介しました。この記事をきっかけに、皆さん好みの赤缶カレー粉の楽しみ方を探してみてくださいね。誰かに教えたいアイデアがあったら、ぜひコメントでお聞かせください!
※関連サイト:赤缶カレー粉ブランドページ
https://www.sbfoods.co.jp/akakan/
※エスビー食品"お届けサイト" 赤缶カレー粉の購入はこちらから
https://www.sbotodoke.com/shop/e/eakacan/
※関連サイト:エスビー食品公式note『創業100周年。「赤缶」の歴史から考える、エスビー食品とカレーのこれから』
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示美味しくて汁お代わりしちゃうくないのレシピ、とてもおいしそうです!試してみます。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示これからもずっと愛され続けると思います!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示私も赤缶カレー大好きです。 S&Bさんのカレーは、フレークなのに凄く溶けやすくて助かります。
料理の自由度が高いですよね。 カレーうどんにしたり。(o^―^o)ニコ
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示いろんな使い道があるんですね
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示親の代から使われている大切な商品ですね。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示赤缶があると料理の幅が広がりますね。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示缶のサイズ、5種類もあったのは知らなかったです!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示いろんな料理に使えていいですね。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示使ってみたくなりました
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示秘話は惹きつけられます