
こんにちは。SPICE&HERB COMMUNITY事務局です。
皆さんは、エスビー食品が販売している通販限定商品「蒸し生姜パウダー」をご存じでしょうか?生姜に含まれる生姜ポリフェノールの力によって、寒い季節や室温が低いときに冷えが気になる方の末端部位(手の指先)の体温維持をサポートする機能性表示食品です。
商品開発を手がけたのは、エスビー食品の開発生産グループ 中央研究所。中央研究所では基礎研究から健康食品の開発まで一貫して携わっており、スパイスとハーブのおいしさだけでなく、人々の暮らしに役立つ健康機能の情報発信に努めています。
今回のインタビューでは、中央研究所の中村 俊介さんと原 崇文さんに、日々の業務や「蒸し生姜パウダー」商品化の道のり、こだわった部分などについてお話をたっぷりお伺いしました。
<プロフィール>

開発生産グループ
中央研究所 マネージャー
中村 俊介(なかむら・しゅんすけ)さん(写真左)
大学で植物の微量成分の分析や合成研究に取り組んだ後、2009年4月にエスビー食品に入社。香辛料の加工技術開発やマーケティング部門を経て、2022年4月より現部署へ。健康食品の企画から研究開発まで幅広く携わってきた経験を持つ。
開発生産グループ
中央研究所 リーダー
原 崇文(はら・たかふみ)さん(写真右)
大学で植物成分の分析など天然物化学を学んだ後、2022年4月に入社。宮城工場で半年間の研修を経て、パスタソースなどの開発を担当。2024年10月からは中央研究所 機能性研究チームに異動し、健康事業の拡大に向けた基礎研究や健康食品の開発に携わる。
■スパイスとハーブの健康機能を追求する中央研究所
――まずは、お二人が所属する中央研究所について教えていただけますか。
中村さん「中央研究所は4つのチームに分かれて活動しています。このうち機能性研究チームは、スパイスとハーブの持つ機能性を明らかにし、情報発信や商品開発を通してお客さまの健やかな暮らしへ貢献することをミッションに日々活動しています 。主な業務は機能性の基礎研究と、その成果を活かした健康食品の開発。大学や研究機関とともに基礎研究を進め、香辛料が持つ機能性の解明に努めています」
原さん「エスビー食品の機能性研究が本格的に始まった2016年は、“「地の恵み スパイス&ハーブ」の可能性を追求し、おいしく、健やかで、明るい未来をカタチにします。”という当社の新しいビジョンが制定された年です。そのビジョンを実現するために中央研究所の機能性研究チームは重要な役割を担っています。さらに、2015年に機能性表示食品制度が導入された時代背景から、機能性表示食品の開発に力を入れてきました」

――基礎研究では具体的にどのような業務を行うのでしょう?
中村さん「基礎研究は、生活習慣病予防や免疫対策、骨の健康維持など、いくつかの研究領域における香辛料の健康機能を解明するための研究です。まずは研究テーマを定め、対象となる香辛料を絞り込みます。スパイスとハーブは研究対象が多いため、どの香辛料をターゲットにするかがいつも悩ましい部分です。文献調査や予備実験などをもとに、研究対象をひとつに絞り込んでいきます」
原さん「例えば、免疫をテーマとした実験であれば、メジャーな香辛料を10~20種類ほど用いてシャーレ(培養皿)上で作用を確認・比較していきます。その結果からより作用が期待できる香辛料を選抜したら、さらに実験を重ねて、作用する成分やメカニズムをひもといていきます。本当に地道な作業の積み重ねです」

中村さん「最終的に行うのは、ヒトを対象とした臨床試験です。実際に人間の体内でも同様の作用が得られるかを試験し、基礎研究の成果を確かめていきます。大学や研究機関における各研究領域のスペシャリストの力を借りながら、これまで基礎研究や臨床試験におけるフェーズごとに年間10件ほどの研究成果を学会などで発表してきました」
■研究の成果をもとに機能性表示食品の開発へ
――これまで印象に残っている研究成果や、多くの方に知っていただきたい知見などがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
原さん「私がご紹介したいのは、クミンの健康効果です。クミンの認知機能改善効果や体内の炎症抑制、免疫力向上などの機能性について、クミンの抽出物を用いて研究を進めています。現在、臨床試験まで研究が進んでいるので、近いうちにその成果を報告できると思います。ほかにも、にんにくの摂取習慣とロコモティブシンドローム(運動器の衰えにより身体能力が低下する状態)の関連性について学会で発表するなど、着実にエビデンスを蓄積しています」
中村さん「ガーリックやタイムなど、いくつかの香辛料の抽出物がインフルエンザウイルスにどのように作用するか研究した成果も、ぜひご紹介したいです。昔からヨーロッパの家庭では、ハーブを用いたうがい薬が風邪予防として使われてきました。その作用を科学的に解明できないかという思いから始めた研究で、実際にシャーレ(培養皿)上で感染抑制効果が確認されています。今後、臨床試験でも同じような効果が認められるか、興味深いところです」

――こうした基礎研究で明らかになった機能性が、ゆくゆくは機能性表示食品の開発へとつながっていくわけですね。
原さん「そうですね。健康食品のマーケティングや通信販売の運営など、商品企画から販売までを担当するデジタルマーケティングユニットへ、研究によって明らかになりそうな香辛料の機能性やメカニズムなどを常に共有しています。私たちの研究成果だけでなく、取引先である機能性食品原料メーカーさんからの情報なども、企画立案のヒントになります。これらの情報に加え、時代の流れやお客さまの意識の変化なども踏まえた上でデジタルマーケティングユニットの担当者が企画を立案した後、私たちが本格的に携わるのは商品設計のフェーズからです。試作や成分の分析を繰り返しながら、機能性表示食品の開発を進めています」
中村さん「商品が形になり、社内から承認を受けた後は、機能性表示食品の届出が必要です。消費者庁に安全性や有効性の科学的根拠を記した書類を提出し、受理されれば、ようやく商品が完成します。ただし、発売に向けては商品の広告表現にも注意を払わなければなりません。お客さまに誤解を与えないよう、届け出た機能性を適切に表現する必要があるため、法務部門と連携し、デジタルマーケティングユニットの広告制作を支援しています」

■気軽に温生活が始められる機能性表示食品「蒸し生姜パウダー」
――商品化までは長い道のりなのですね。2025年10月に発売を開始した「蒸し生姜パウダー」についても、ぜひ開発経緯を教えてください!

原さん「『蒸し生姜パウダー』は、医師の石原新菜先生がかねてより冷え対策として紹介していた、蒸し生姜に着目して開発されました。生姜ポリフェノール(6-ジンゲロール、6-ショウガオール)が持つ、気温や室温が低い環境で冷えが気になる方の末端(手の指先)の体温を維持する機能を表示した機能性表示食品です。スライスした生姜を蒸して、天日干しし、粉砕するといったステップが必要な蒸し生姜は、ご自宅ではなかなか再現が難しいもの。新商品の『蒸し生姜パウダー』なら、誰でも気軽に温生活が始められます」
中村さん「『蒸し生姜パウダー』に使用される原料は、高知県産の『黄金(こがね)の里』という辛味の強い品種です。8時間じっくり蒸すことで、刺激的な辛さの『6-ジンゲロール』の一部が、じんわりとした辛味の『6-ショウガオール』に変化します。生姜らしい辛さ・香りがあり、紅茶やココア、味噌汁などに振りかけるだけでおいしく楽しめます。私のおすすめはほうじ茶。蒸した生姜の香ばしい風味が、ほうじ茶の味わいとよく合うんです」
原さん「夏でも冷房による身体の冷えが気になる方も多いと思うので、冬の時期以外にも皆さんに試してみてほしいです!」

――日々の生活に取り入れやすそうですね。商品化にあたってこだわった部分を教えてください。
中村さん「機能性表示食品は、機能性が報告された成分が一定量以上含まれていることを保証しなければなりません。そのため、商品設計と品質管理はこだわった点でもあり、苦労した部分でもあります。限られた地域で栽培された同品種の生姜であっても、収穫年や圃場の違いによって、含まれる成分には差が出ます。そこで、収穫した生姜の分析を積み重ね、成分量の変動幅を把握した上で商品設計を行いました」
原さん「それでも今後、気候変動などで生姜の状態に変化が生じる可能性も考えられます。引き続き、中央研究所で品質のチェックを続け、安定した商品の製造に努めていきます」
「蒸し生姜」をもっと気軽に。「蒸し生姜パウダー」に続く新商品が決定!
「蒸し生姜湯」、2026年10月に発売予定です。発売を楽しみにお待ちください!
■さまざまな健康機能の可能性を秘めるスパイスとハーブ
――改めて、お二人が考える香辛料の魅力を教えてください。
中村さん「スパイスとハーブそれぞれに歴史や文化がある点です。昔から生薬として用いられたり、古代のミイラ作りに防腐効果のある香辛料が使われたりなど、スパイスとハーブは各国でさまざまな形で利用されてきました。『一体だれが、どのようなきっかけで使い始めたんだろう』と考えると、すごくミステリアスですよね。今までは解明されていなかったその作用を現代の科学でひもといていけば、もっと興味深い事実が明らかになるかもしれません」
原さん「生姜やにんにくなど多くの人にとって身近な香辛料でも、意外とその健康機能が知られていないですし、解明が進んでいないと私も感じます。だからこそ研究しがいがありますし、未知の可能性を秘めた香辛料は研究対象として非常に興味深い素材です。まだ解明されていない生理活性や成分を発見できるのは、研究に携わる者としてとてもやりがいを感じます」

中村さん「研究者としての探求心を大事にしつつ、“お客さまにどういった価値を提供できるか”といった視点も忘れないようにしたいですね。機能性の基礎研究から商品開発まで一貫して関わることができる部署だからこそ、お客さまに役立つ商品について思いを巡らせた上で、必要な研究や成果を見据えながら基礎研究に取り組むことが重要だと感じます。そのために、今後もトレンドや新しいサービスなど、世の中の動きにアンテナを張って、チーム内でも情報を共有していきたいです」
――今、お二人が注目している研究テーマや香辛料についても教えていただけますか?
原さん「私が今注目しているのは、サルコペニアです。サルコペニアは、加齢により筋肉量や筋力の低下が起きている状態を指します。人生100年時代といわれる現代、元気に長生きするには、筋肉の維持が重要なことは間違いありません。筋肉の維持に役立つような香辛料や、サルコペニアの原因のひとつである食事量の低下を防ぐ食欲増進効果のある香辛料が発見されれば、人々の健康寿命の延伸に貢献できると考えます」
中村さん「時代の流れをキャッチした研究テーマは、人々の求めていることでもあるので、やはり興味深いですよね。香辛料に限った話ではないですが、他社でも“お酒を飲まない人でも楽しめる、気分が高まるノンアルコール飲料”、“ライブやイベント前に目の調子をサポートするアイケアサプリ”など、時代にあわせた新商品が生み出されています。さまざまな視点で情報を収集して、今後の研究や商品開発に活かしていきたいですね」

――最後に、今後成し遂げたいことや目指すところを教えてください。
原さん「エスビー食品の基礎研究が、お客さまの健やかで豊かな生活の一助になれるよう、香辛料の機能性を今後も追求していきたいと思います。もちろん商品化がすべてではなく、“香辛料は健康の維持や増進に役立つ”といった認識を世の中に広めていく活動も重要です。これからもお客さまに価値を感じていただけるよう、わかりやすい情報の発信に力を入れていきたいと思います」
――お二人ともありがとうございました!
■お二人から、SPICE&HERB COMMUNITYメンバーへ質問
健康診断で気にされている項目や、食を通じて解決したい健康課題はありますか?
普段意識して摂取している食材もあれば教えてください!
ちなみに中村さんが気になる健康診断の項目は、血圧だそうです。「以前、血圧で少し高い数値が出てしまって、塩分を控えるようになりました。野菜を多めに取れるよう、『有機ケール青汁』を定期的に摂取しています」と中村さん。
皆さんはご自身の健康をどのように管理していますか?たくさんのご回答をお待ちしております。
「蒸し生姜パウダー」にもぜひご注目ください!
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投稿を表示手軽にとれて、ついつい冷房で体を冷やしがちな夏にも積極的に摂れるのがいいです
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投稿を表示蒸し生姜パウダー 欲しい💕
ショウガって身体をあたためる食材ですが
そのままだと 逆に冷えちゃうって きいたことがあります💦
ショウガに熱を加えたら
いいけど なかなか手軽に つくれないから
エスビーさんが作ってくれた このパウダー 嬉しいです🎵
ほうじ茶 よく飲むので使ってみたい💗
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投稿を表示生姜は体にいいということで、一時期自分で作って飲んでいました。こちらのほうが気軽でいいですね。知りませんでした
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投稿を表示蒸し生姜パウダー初めて知りました😅
近所のスーパーでは見たことがありません。
今使っている生姜パウダーが無くなったら試してみたいです😊
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投稿を表示S&Bさんの健康食品あまり見る機会がないので、こちらのサイトで初めて知りました。
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投稿を表示冬場なら、って思っちゃいます。
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投稿を表示蒸し生姜パウダーの研究素晴らしいですね
家族で温生活してみたいです
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投稿を表示研究の賜物ですね、素晴らしいです。
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投稿を表示腎臓と肝臓の数値に気を付けています。アレルギーなので每日自炊しています。減塩で作るのが難しいです。減塩の出汁やコンソメで作ります。また、家庭菜園でピーマン・トマト・キュウリ・ナスを作っています。
今回の記事はとても良い内容でした。素晴らしい研究ですね。この様な記事をまた読みたいデス。
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投稿を表示私も高血圧なので、食塩不使用の料理を研究中です。
出汁のでる野菜とキノコ・酢・みりん・ローレル・カレー粉で、食塩ゼロなのに塩味を感じる野菜スープを作ってます。