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好きなスパイスを、好きな分だけ。スパイス量り売りサービス『トニトミ』誕生の裏側

こんにちは。SPICE&HERB COMMUNITY事務局です。
スパイスを使ってみたいけど、「何種類もそろえるのは大変」「買っても全部使い切れないのでは」と感じたことはありませんか? そんなお悩みに応えて生まれたのが、スパイスの量り売りサービス『トニトミ』です。
作りたい料理に合わせて、必要な分だけ選べる新しいスタイルは、スパイス初心者から日常的に使う方まで幅広くご好評いただいています。
このサービスの発想の原点は、担当者の湯浅彩子さん自身の“スパイスを使い切れなかった罪悪感”だそうです。今回は、湯浅さんに『トニトミ』が生まれるまでの経緯や、形にする過程で重ねた試行錯誤などについて伺いました。
<プロフィール>

食文化未来研究所
湯浅 彩子(ゆあさ・あやこ)さん
2020年入社。長野県・上田工場での研修後、商品部 第1商品開発に配属し、シーズニングスパイスなどの粉体香辛料の開発業務に従事。2021年10月、食文化未来研究所の創設に伴い現在の部署へ異動。スパイス量り売りサービス『トニトミ』の企画立案から運営までを担当している。
社内外の枠を超え「未来の事業の種」を探す

エスビー食品が手がけるスパイスの量り売りサービス『トニトミ(十人十味)』は、15種類のスパイスや塩を、0.1グラム単位で自由に組み合わせて、オンラインで購入できるサービスです。オリジナルのミックススパイスは一袋にまとまった状態で郵便ポストに届きます。また、公式サイトに掲載されているレシピに合わせた分量の購入もでき、「使い切れない」「調味料棚がいっぱいになる」といったお悩みも解決できます。
このサービスを立ち上げたのは、エスビー食品の湯浅彩子さん。商品部で『SPICE&HERBシーズニング』などのシーズニングスパイスやパウダースパイスの開発に携わったのち、「自分で企画から形にする仕事に挑戦したい」と社内公募に手を挙げ、食文化未来研究所への異動が決まりました。
食文化未来研究所は、気候変動や少子高齢化など、食にも関わる社会課題や価値観の変化に対応するため、未来の事業の種を探索する目的で設立された部署です。社員1人ひとりの興味・関心を起点に活動が進められており、現在は湯浅さんを含む3名で運営しています。
湯浅さん「研究所という名前ではありますが、『研究』より『探索』が主な役割です。可能性があるものを見つけて、実際に動かしてみるところまでを担っています」
とはいえ、「最初はどういうものが課題になるのか、よく見えていなかった」とも。湯浅さんは新しいテーマを見つけるために、各種セミナーや企業との交流イベントに積極的に参加し、出会いや情報の中からヒントを得ていったそうです。
湯浅さん「異業種の方々とお話しすると、思いがけない視点や刺激をもらえることが多いんです。たとえば、ある不動産開発会社の方は『街全体を食の街にする』というプロジェクトに取り組まれていました。最近では食べ物を自由に形作れる3Dフードプリンターで、嚥下食(えんげしょく)をおいしそうな形にする取り組みなども印象に残っています」
こうして出会った方々に、食文化未来研究所が主催するエスビー食品の社員向けの講習会を依頼することもあるといいます。
湯浅さん「世界の台所探検家の方をお招きして、各国の家庭のスパイスの使い方を教えてもらったり、スパイスの研究をされている大学の助教授に、現地のスパイス農家の現状や気候変動の影響をお聞きしたり。スパイスの効能だけでなく、スパイスを取り巻く総合的な食の環境を学ぶことで、業務の解像度が上がったという参加者の声もあります」
「スパイスを使い切れない」「そもそも買わない」を変えたい

湯浅さんはもともと、個人の多様な価値観に寄り添う商品づくりに関心を抱いていたといいます。
湯浅さん「SNSを見ていると、今はニッチな商品でもニッチなところでしっかり売れていることが分かります。以前のように“みんなが同じものを買えればいい”という時代から、1人ひとりが本当にほしいものを選ぶ時代に変わってきたと感じています。そこで、これからは、そうした個人の好みに応えるパーソナライズされた商品づくりが大切だと思ったんです」
そんな思いと重なったのが、自身の実体験でした。「普段から料理をするのですが、狭いキッチンだと、スパイスを収納する場所が限られています。また、瓶入りのスパイスはたっぷり使えるのが魅力ですが、『気づかないうちに賞味期限が近づいていた』という経験をされた方もいらっしゃると思います。私の周囲でも、引っ越しの際に使い切れなかったスパイスが残っていたという話をよく耳にします」

エスビー食品内でも、使い切れずに眠っている「休眠スパイス」が課題となっており、これまでにも活用レシピを紹介するなどのアプローチをしてきました。湯浅さんはさらに「そもそもスパイスを買わない人」の存在にも注目しました。
「スパイスは少し加えるだけで料理の印象がガラッと変わる便利なアイテムです。でも、いろんな方に話を聞いてみると、そもそもスパイスの使い方が分からない、自分には量が多いので買わないという方も多かったんです。だからこそ、必要な分だけ手軽に買える仕組みがあれば、もっと多くの人々の暮らしに、スパイスが根付くのではないかと考えました」
掲載レシピは、あえて「たくさんのスパイスを使うメニュー」をそろえる

『トニトミ』は2024年8月からテストサービスを運用中です。現在は「スパイスから選ぶ」のボタンほか、有名店や料理研究家などの監修レシピを掲載した「レシピから選ぶ」という2つの入口を用意しています。使い勝手にもこだわり、0.1g単位だけでなく、小さじ表記にも対応。プロ向けから家庭用まで幅広いレシピを分析し、分量に合わせてそのまま選べる仕組みが整っています。
サイトに掲載されているレシピは、多彩なスパイスカレーをはじめ、世界各国の料理やスイーツまで多岐にわたります。
湯浅さん「一般的なレシピでは、スパイスの種類が多いと敬遠されがちですが、『トニトミ』ではあえて多彩なスパイスを取り入れたレシピをそろえました。選ぶ楽しさや風味の広がりを感じていただけるよう意識しています。おかげさまで、この『レシピから選ぶ』機能が好評で、約7割のお客様がこちらから購入されています」
さらに、SNSでのスパイスレシピの発信や、オンライン上でスパイス料理のレッスンなども実施。『トニトミ』を通じてスパイスをより身近に感じていただくため、さまざまな角度からアプローチを行っています。
塩が入るだけで商品ラベルの名称が変わる。「パーソナライズ」の難しさ

社内公募の時点で「スパイスの量り売りができないか」と構想していた湯浅さん。しかし、実際のサービス開発段階ではさまざまな苦労があったといいます。
なかでも難航したのが「食品表示の自動生成」でした。食品表示法に基づき、食品の商品ラベルには原材料名の順序や原産国、塩の有無、アレルゲン表示の明記など、決められたルールがあります。
『トニトミ』はお客様の注文ごとにスパイスの種類や配合が異なるサービスです。ひとつずつ中身が異なるため、注文内容に合わせた正しいラベル表示を自動生成する仕組みを構築する必要がありました。
湯浅さん「例えば、複数のスパイスを混ぜただけで塩が入っていないものは『香辛料ミックス』、塩が入ると『香辛調味料』と名称が変わります。また、分量が多い順にきちんと表示されているか、産地国は正しいかなど、さまざまなパターンで100回以上シミュレーションを行い、品質保証部門と何度も調整を重ねました。地味な作業ですが、少しの間違いも許されない領域なので、想像以上に大変でした」
そのほかにも、社内調整や公式サイトの設計、製造工程の仕組み化など、ゼロから立ち上げるには前例のない課題が山積みでした。『トニトミ』の構想から販売スタートまでには約3年かかったといいます。
フレッシュな香りに驚きの声。世代を超えて広がる『トニトミ』の魅力

『トニトミ』は当初、20~30代の一人暮らしの方をメインターゲットに想定していましたが、実際には年代を問わず幅広い方々にご利用いただいています。
「1回で使い切れるのが便利」「宅配ではなくポストに届くから助かる」などのほか、50代の女性のお客様からは「海外で暮らしていた頃の味をもう一度味わえるのがうれしい」との声もありました。
また、湯浅さんはアンケートモニターの方から「香りの良さ」についての反応も印象的だったと話します。
湯浅さん「『開封したときに香りが立っていて驚いた』『うちにあるスパイスの香りと全然違う』というお声も多くいただきました。『トニトミ』で使っているスパイスは他のエスビー食品の製品と同じものですが、注文ごとにパックされることで、鮮度の高さをより実感していただけたのだと思います」
今後は、スパイスのラインアップ拡充やホールスパイスの取り扱い、アウトドアシーンへの展開など、さらなる広がりを模索中です。
湯浅さん「『トニトミ』を通して、スパイスをもっと身近に感じていただけるようにしたいですね。これまで手に取る機会のなかった方にも、“最初の一歩”を届けられるような存在になりたいと思っています」
皆さんもぜひ『トニトミ』で、スパイスとの新たな出会いを楽しんでみてくださいね!
▷スパイスの量り売りサービス『トニトミ』はこちらからお試しいただけます。自分好みのスパイスや、スパイスを使ったレシピをチェックしてみてください。
■湯浅さんから、SPICE&HERB COMMUNITYメンバーへの質問
スパイスからカレーを手作りしたことがありますか? もしあれば「手作りスパイスカレーの好きな点」を、なければ「手作りスパイスカレーに対する印象」を教えてください!
湯浅さんは、学生時代にバックパックで30か国を巡り、各国で使われているスパイスの多様性に魅了されました。現在は『トニトミ』のスパイスを使って、スパイスカレーをよく手作りしているそうです。「スパイスカレーのイチオシレシピは、スリランカ料理研究家の林美幸さんに監修していただいた『スリランカ風チキンカレー』。使うスパイスはなんと9種類! でも『トニトミ』なら必要な分だけそろえられますし、その他の具材はシンプルなので作りやすく、一度作ると何度もリピートしたくなる本格的な味わいです」
皆さんのご回答もお待ちしております!
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投稿を表示スリランカ風チキンカレー、美味しそうですね♪
作ってみたくなりました(^-^)
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投稿を表示簡単に作れそう
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投稿を表示おいしそうですね。
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投稿を表示手作りスパイスカレーは、おいしいですね。
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投稿を表示とてもいいと思います!!
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投稿を表示便利ですね
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投稿を表示おいしそうですね。
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投稿を表示すごく笑顔が素敵ですね。
とても印象が良いです。
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投稿を表示塩が入るか入らないかで名称がが変わったりするんですね🧂
好きなスパイスが、好きな分だけってとてもエコでもありますよね😉🌏
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投稿を表示おいしそうですね。